【プロフィール】
渡辺美佐子(わたなべみさこ)
1932年東京都生まれ。53年、俳優座養成所時代に『ひめゆりの塔』(今井正監督)で映画デビュー。58年、『果てしなき欲望』(今村昌平監督)でブルーリボン賞助演女優賞受賞。82年、井上ひさし作の一人芝居『化粧』に出演。以来、2010年までに上演回数は通算648回を数える。主な出演作品『陽のあたる坂道』『真田風雲録』『TATOO〈刺青〉あり』『アカシアの道』『続・深夜食堂』など。テレビ『赤い疑惑』『ムー一族』『おしん』『渡る世間は鬼ばかり』など。舞台『マリアの首』『リア』『リチャード三世』『夏の雲は忘れない~一九四五・ヒロシマナガサキ』など多数。
作:松元ヒロ(まつもとひろ)
1952年鹿児島生まれ。法政大学法学部政治学科を卒業後、パントマイマーとなり全国を巡る。コミックバンド「笑パーティー」のメンバーとしてコントの世界に進出。1985年「お笑いスター誕生」で優勝。1988年、コント集団「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加し、村山富市元首相を演じ注目を集める。その後、1988年に独立。政治風刺やパントマイムのソロライブで、全国を飛びまわっている。著書に佐高信氏と共著『安部政権を笑い倒す』(角川新書)『憲法くん』(絵・武田美穂/講談社)がある。
監督:井上淳一(いのうえじゅんいち)
1965年愛知県生まれ。早稲田大学卒。85年、大学入学と同時に、若松孝二監督に師事し、若松プロ作品に助監督として参加。90年、『パンツの穴・ムケそでムケないイチゴたち』で監督デビューするも、己の監督としての才能のなさに絶望し、荒井晴彦氏に師事。脚本家となり、『くノ一忍法帖・柳生外伝』(98)『アジアの純真』(11)『あいときぼうのまち』(14)などの脚本を書く。2013年、『戦争と一人の女』で監督再デビュー。慶州国際映画祭、トリノ国際映画祭ほか、数々の海外映画祭に招待される。16年には、福島で苦悩しながら農業を続ける男性を追った『大地を受け継ぐ』でドキュメンタリーを監督した。脚本家としての最新作は、今秋公開される、1970年前後の若松プロの青春グラフィティー『止められるか、俺たちを』(白石和彌監督)。