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天孫降臨の地より日本の千年を撃つ!美しくパンクな幻想世界!
4章構成、4時間を超える衝撃のクロニクルを有森也実が生きる!!
ある日、ダメダメなアラフォー小学校教師・梓(有森也実)のもとに「イモレ島へ行け。そこには、おまえが本当に望んでいる宝物がある」と神のお告げがある。すべてを捨てて宝探しの旅に出る梓の行く先には、オフビートなペテン師、ゴロツキ革命家、引きこもりの元ギタリスト、犬に変身する亡命王子などが待ち受け、果てしない欲望や争いに巻き込まれて行く。人智を越えたカオスと不条理に向かって突き進む梓が見つけたものとは・・・。

 

四つの場所に四つの試練。「犬婿伝説」をモチーフに、シニカルな風刺とエロスが入り乱れる現代絵巻物を作り上げたのは、プロデューサーとして映画『ピストルオペラ』『オペレッタ狸御殿』で、21世紀鈴木清順ワールドを世に出した片嶋一貴。強烈なメッセージ性に静かな情感とパンクな映像表現を巧みに合体させた監督作『アジアの純真』は、ロッテルダム映画祭で物議をかもす一方で”白黒の奇跡”と評された。 撮影には青山真治監督『EUREKA(ユリイカ)』や、河瀬直美監督『萌の朱雀』で知られる、たむらまさきを起用。息を呑む美しい映像美がしなやかに物語を綴っていく。主演は、片嶋の前々作『たとえば檸檬』で依存症の女性の苦悩と絶望を演じきった有森也実。片嶋監督作品には4本目の出演となる本作では、犬男との異種恋愛という奇妙な関係を体当たりで艶やかに熱演。その大胆な演技は、今までのイメージを覆す新境地へと到達している。 結成20周年のジャズ・パンクバンド「勝手にしやがれ」の武藤昭平は本格的な演技は初挑戦ながら、本作の主題歌「カオス」で聴かせる歌声同様、唯一無二の存在感を放つ。緑魔子、PANTA、石橋蓮司、柄本明など次々と現れる個性的なキャラクターが彩る神話的スペクタクルは、まさに至福!!










 東京で小学校の教師をつとめる梓(あずさ)には、自分の家に先祖代々伝わる物語があった。それは、お姫様と軍功を上げた家来の犬が結婚するという不思議な犬婿伝説だった。ある日、梓は学校で問題を起こし、長年つきあっていたフィアンセには別れを告げられ、大喧嘩になって、警察沙汰になる。何もかもうまくいかない梓が落ち込んでフラフラと街に出たとき、空からお告げの声が聞こえる。「イモレ島へ行け。そこには、おまえが本当に望んでいる宝物がある」と…。梓はすべてを捨てて、宝探しの旅にでるが、行く先々にはたいへんな苦難が待ち受けていて、それが家に代々伝わる伝説と関係があることが少しずつわかってくる。
 オフビートなペテン師、ゴロツキ革命家、引きこもりの元ギタリスト、犬に変身する亡命王子など…どこか狂った連中との出会いと別れの中に、それぞれの人生固有の情熱と悲哀、そして、社会の抑圧と、繰り返される絶望を目の当たりにして行く。イモレ島の謎とは? 犬婿伝説とは? なぜ私にお告げが? 望んでいる宝物とは? 沖之大島から無人島を経て、悲劇のイモレ島へ…。梓は、数々の煩悶と挫折を繰り返しながら、辿り着けない宝物に向かって邁進して行く。その果てに、愛と希望の光を見いだすことができるのだろうか?

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